ソファの選び方①(ソファの構成編)

まず最初に、基本的なソファの構成する要素は、

①ソファのフレーム
②フレームを覆うウレタン
③そしてその上から被せるファブリックや革

の3つに大きく分けられます。

では、このソファを構成する3つの点からソファを選ぶ際のポイントを見てきましょう。

 

「①ソファのフレーム」について。

ほとんどのソファ・フレームには木が用いられ枠組みが作られます。
時には強度をもたせるために、スチールを使ったりすることもありますが、多くの場合はでフレームを作ります。
この時に丈夫なソファフレームを作ろうとすると、補強が増えていくため、たくさんの材料が必要になります。そうすると、材料がふえることで必然的にフレームは重くなりますので、ソファそのものも重くなっていきます。
ですので、ソファを選ぶのに、ソファが丈夫かどうかを見分けるのには、重いもののほうがいい、ということがポイントになります。

★ポイント
重いソファは材料をたくさん使っているので、重くなる。

 

 

そして、次に来るのが「②フレームを覆うウレタン」について


ウレタンは座り心地にも関わってくる、ソファを構成する上では欠かせないもの
また、ウレタンの構造によって耐久性も変わってきますので、せっかく購入したソファがすぐにへたってしまった、ということがないように注意してほしいところです。
そこでポイントとなるのがウレタンの密度
ウレタンの密度は1㎡あたりの重さで表せれ、同じ大きさのウレタンであれば重いものほど耐久性が高くなります
一般的にコストを抑えたソファには20㎏/㎡程度のウレタンが使われていますが、耐久性という観点で見ると30㎏/㎡以上の密度の高いウレタン高密度ウレタンであれば耐久性に優れていると言えるでしょう。
※注意しないといけないのは、硬いので高密度ウレタンとか、柔らかいからウレタン密度が低いということではありません。

ポイント
耐久性を考えると30㎏以上の高密度ウレタンを選ばれるのが望ましい。

 

最後は直接体に触れる「③ファブリックや革」について

これも良く聞かれることですが、革と布だとどちらが良いのかという質問です。
見た目のラグジュアリーさや、強度の面から革張りソファが以前は主流でしたが、布張りソファでも、張り込み式ではなく、カバーを取り外し洗えるカバーリングタイプのものが出始めると、徐々にそのシェアを伸ばしていきました。
今ではソファ市場の主流は布張りタイプとなっています。

それでは、このことを踏まえつつ、それぞれの特性を見ていきましょう。

〇本革

高級材として広く知られる本革は、高級車のシート、ファーストクラスのシートなどにも使われるなど、その見た目のラグジュアリーさは抜群です。

また、強度面にも優れ、長年使い込んでいくことで自然素材ならではの経年変化が楽しめます
しかし、価格面でいうと高額なこと、そして乾燥を嫌う革は、定期的なメンテナンスが必要であるといったデメリットもあります。また、布張りのものと比べると、暑い時に長時間座った時の蒸れや、寒い時に座った時に感じる冷えなどのデメリットも上げられます。

 

〇ファブリック

次にファブリックソファの特徴は、何といってもファッション性にとんだ色彩豊かな色どり
また、今主流となっているカバーリングタイプの場合、汚れがひどくなった時や模様替えなどをする時に、お部屋のインテリアに合わせファブリックのみを買い替えることもでき、使い勝手の良さもOK。
本革に比べると価格面でも抑えられているのはポイントですね。
強度については革と同等程度の耐久性を持つファブリック。しかし飲み物をこぼした場合などの水汚れには弱いというデメリットが・・・、しかし最近のファブリックソファのほとんどはカバーリングタイプになっていますので、取り外して洗うことが可能です。

以上から、布張り、革張りどちらが優れていると言い切ることはできませんが、
それぞれの長所と短所をみながらお好みに合わせて良い方をお選び頂けたらと思います。

ポイント
本革にするか、ファブリックにするかは両方のメリット、デメリットを考えライフスタイルに合った方を選びましょう。

 

ソファの構成から見るとポイントはこんな感じです。

この3つのポイントがソファ選びの際に参考になりましたら幸いです!

 

☆おまけの話☆
合成皮革のものについて。

合皮と言いますと、剥がれを心配される方が多くいらっしゃいます。
以前は、安価な海外生産の商品については、長年使っていると剥がれやすいというのが確かにありましたが、日本国内で作られる合皮の多くは剥がれに強く、革と変わらない強度を持ったものが使われています。
特にペットを飼われているお家などですと、合皮のものを選ばれることがよくあります。